主婦年金・130万の年収基準引き下げ検討


以前、サラリーマンの妻ならば、
社会保険に入れる週30時間を超えずに働くなら
年収130万円(交通費込)に抑えるのが、
現状はベストだと思う、という記事を書きました。


9月1日、厚生労働省が、第3号被保険者でいられる
(国民年金保険料を納めなくても払ったとみなされる)
年収130万円の基準を大幅に引き下げ、
同時に、厚生年金に加入することができる労働時間を
現状の週30時間以上から週20時間以上に引き下げる
検討を始めたということです。


そうなると、私の念願であった、
週20時間(たとえば10時〜16時、休憩1時間、週4日)
年収上限を気にせず働き、社会保険にも入る、
という働き方ができるようになります!


ですが、パートタイム派遣を積極的に採用する企業、
パートさんを数多く扱う飲食店が、
厚生年金の負担をしたいと思うでしょうか?


さらに時給を抑えて、週18時間くらいの低時給の
パートを大量雇用する、という方向に
なるのではないか、と心配しています。


例えば時給900円、週3日、10時〜17時、休憩1時間
交通費支給なしであれば、
900円×6時間×13日=70,200円、
12か月で、842,400円。
年収85万円位ですね。


今まで月収10万円ぎりぎりだったパートさんに、
7万円までに抑えて働くように圧力がかかるとか、
最近時給が下がるばかりのパートタイム派遣の時給が
さらに抑えられ、交通費もでなくなる、とか。


なんにしろ、新制度が採用されれば、
雇用情勢が大きく変化するのは間違いないでしょう。
短時間労働者の求人自体は増えるかもしれませんが、
各人の収入自体はかえって抑えられてしまうかもしれません。


フルタイムで働けない人も、年収制限を気にせず働き、
働きに応じ時給も上がり、
将来の年金が増える厚生年金に入れる、という方向に
向ってくれるといいんですけど。


今後の動きに注目です。

msn産経ニュース:
主婦年金、年収130万円基準を見直し検討 社保審特別部会

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分厚い130万扶養枠の壁

サマータイムと一家だんらん


7月から、節電サマータイム実施中の夫の会社。
もともと残業は少なく、帰宅の早い夫ですが、
さらに1時間前倒しで、17時半に家につきます


子供たちを保育園に迎えに行った後、
公園やスーパーに寄ったりすると、夫の方が早かったりします。


電力量ピーク緩和に役立ってるかどうかはよく分からないのですが、
17時台に家族そろって夕飯を囲んでいると、
ちょっと昭和ノスタルジー。(バブル以前)


子供たちが大きくなった時に、皆で食卓を囲んでいた頃を
きっと思い出すんでしょうね。

分厚い130万扶養枠の壁


サラリーマンの妻ならば、扶養枠に抑えたい。
どうしてなんでしょう?

私も長年、扶養枠と戦ってきましたが、壁を越えられずにいます。


今の制度では、夫の会社で扶養手当がないのであれば、
年間103万円(交通費抜き)の枠は、あまり気にしなくていいと思います。


すごく大きいのが、130万の壁


月々の収入(交通費込)が108,333円を
おおよそ3か月連続で超えると(自治体、組合等による)、
年間収入が130万を超えるとみなされ、今まで夫のおかげで払わずにいた
年金・健康保険料を自分で納めることになります。


勤務先の社会保険に入れるなら、保険料も割り引かれるし、
将来受け取る年金も増えるので、130万を超えて働くのもよい選択です。


ですが、社会保険に加入できるのは、会社にもよりますが
たいてい、週30時間以上働く場合
週5日なら、1日6時間(たとえば10時〜17時)。
子供が小さい場合、職場が近くじゃないと厳しい条件ではないですか?


週30時間未満で働き、かつ130万を超えて働くときは、
自分で国民年金と、国民健康保険に加入することになります。


国民年金は、H23年度で月々15,020円。
プラス、国民健康保険料は、前年度の収入と自治体によるのですが、
前年度収入が100万円だったとすると、
月々おおよそ6000円〜10,000円位になるようです。
また、夫の所得税も上がってしまいます。


すると、頑張って勤務時間を増やし、月収が10万円から12万5千円にあがっても、
実質の収入はほとんど増えないことになり、逆転することも。
130万から150万円が働き損ゾーンと言われるのはそのためです。


パートで月収3万円増やすのは、相当な努力が必要です。
ものすごく時給が高い仕事があるなら別ですけど。


週30時間以上働かないなら、扶養枠に抑えた方が、家庭にも無理が出ない
というのが、今の私の結論です。


そんなわけで、越えられない130万の壁。
保険料の負担もせず、時給も低く設定したい企業と、長時間働きたくない主婦、
需要と供給があって無くなりずらい制度かもしれません。


でも、目の上のたんこぶのようで、
勤務時間ではなく、収入が多ければ社会保険に加入できるように
なってほしいなぁ、と私はずっと思ってます。


結婚後のパート・派遣のお仕事 ビー・スタイル


パートタイム派遣を選んだ理由


パートタイム派遣で働き始めたのは、長男が1歳半の時。
次男出産のブランク1年をはさみ、もうすぐ5年になります。


なぜ、派遣にしたかというと、家の近くで短時間でできる事務の求人がなかったから。


近くに頼れる実家などがないと、万が一、子供が突発的に具合が悪くなったときに
お休みできない仕事は、会社も自分も困るんです。


だから、ギリギリのシフトで回している飲食店は×。
一人で店番の時間がある販売店も×。


もちろん、求人自体は少ないものの、近所で直接応募もしてみましたが、
お子さん小さくて、実家が遠方?・・・うーん」
ということで、たびたびお断りされてしまいました。


すがる思いで登録した、主婦パートのための派遣会社「ビー・スタイル」
顔合わせで子供のことを聞かれることもなく、
するりと職に就くことができました。


10時〜17時、週4日の都内の仕事でした。


最近は、知名度が上がり登録者も増えたのか、
私の年齢が上がったせいか、不況なのか、
仕事が決まるのが難しくなってきた感じがあります。むむ。


でも、最初から、家庭を大事にするライフスタイルで働く派遣さん、
として扱ってもらえますし、他の派遣会社に比べると時給は低めですが、
扶養枠内で収入を抑えたい人には、ちょうどいいですよ。

パート・派遣のビー・スタイル

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